大切な方へのお祝いやお礼、お見舞いなど、のし紙が求められるシーンは多々ございます。 のし紙をお掛けすることは古くから引き継がれてきた正式な作法ではありますが、それ故に細分化されていてわかりづらい点も多くございます。
こちらのページでは、いくつかの例とともにのし紙・掛け紙のご利用方法をご紹介して参ります。
地域や慣習、文化や宗派によって様々なパターンがあり全てを網羅することは適いませんが、贈り物の際に少しでも参考にしていただければ幸いです。
※のし・掛け紙のデザインは予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。
「結び直せる=何度でも繰り返したい、何度あってもおめでたい」という想いを込めて主にお祝い事の際に用いられます。
紅白蝶結びののし紙は、お中元・お歳暮・お年賀といった季節の贈答品や御礼の品をはじめ、出産のお祝いやお返し、父の日・母の日などのプレゼントなど幅広くご利用いただけます。
基本的におめでたいことに対してご利用いただくものですが、婚礼に関するお祝いについては蝶結びでは失礼に当たるのでご注意ください。(結婚を繰り返すことを意味するため)
婚礼に関するお祝いやお返しには、次項でご紹介する結び切りの水引きをご利用ください。
御礼やご挨拶など幅広くご利用いただけます。
掛け紙をお付けしたいが表書きを入れるほどではない場合や相応しい表書きがない場合など、かしこまりすぎずに、しかしながらあらたまった気持ちをお伝えすることができます。
おめでたい出来事があった際に、お祝いする気持ちを込めてお付けします。
シチュエーションに合わせて「出産祝い」「祝 還暦」「誕生日御祝」などお祝いの趣旨を具体的に書き入れることも多くございます。
「御中元」「御歳暮」「御年賀」「暑中お見舞い」等々、季節のご贈答品全般も蝶結びの水引きをご利用ください。
「御中元・暑中見舞い・残暑見舞い」は「送る時期」と、「送る場所」によって表書きが変わります。
必ずしもこれが正解とは限らないので、ご注意ください。
東日本 | 西日本 | |
7月1日〜7月15日頃 | 御中元 | |
7月7日(小暑)頃〜8月6日(立秋の前日) 7月15日頃〜8月15日頃 |
暑中見舞い |
御中元 |
8月8日〜 8月15日頃〜 |
残暑見舞い |
残暑見舞い |
画像は母の日のものですが、他にも「お誕生日おめでとう!」といった、ストレートに気持ちを伝える言葉をお入れすることもできます。
内祝は本来、お祝いごとのあった家がその幸せを分かち合うために贈られるものでした。現在では少々意味合いが変わり、そのような時にいただいたお祝いの返礼の際に使用されるのが一般的です。
いずれにせよ、感謝の気持ちを込めた大切な贈り物としてご利用ください。
出産祝いへのお返しでは、出産内祝とお書きし、下段には生まれたお子様の名前を書き入れます。
その際、隣にふりがなを添えると贈り先の方にもわかりやすく親切です。
「結び直せない=1度きりが良いこと、繰り返してほしくないこと」という想いを込めて、婚礼のお祝いやお返し、御見舞・快気祝いなど傷病にまつわる贈り物に用いられます。
婚礼関連では「10本結び切り」という通常のものより水引きの本数が多いものを使用します。
御見舞や快気祝の場合、病気・ケガ自体はおめでたいことではないこと、また“のしアワビ=病気を延ばす”という解釈もあり、のし飾りの無い水引きのみの掛け紙を用いることが一般的です。しかしながら、逆に長寿の験担ぎ(寿命を延ばす)でのし飾り付きのものを用いるケースもございます。
また他にも「何度も見舞います」という気持ちを込めて蝶結びの水引きを使用するケースもございます。
このように、のし紙の解釈は地域や慣習の差があり、一般論だけで一概にこうであるとは申し上げにくい側面もございます。
迷われたり判断が付かない場合には、ご親族様やお送り先様の地域の方などにご相談いただくのも一つの手です。
10本結び切りの水引きを用い、下段には送り主の方のお名前を名字のみ、もしくはフルネームでお入れします。また、同姓のご親族の場合は名前だけとすることがございます。
その他「祝 御結婚」「御結婚祝」といった書き方もございます。
お祝いを頂いた方への返礼の際に使用します。ほかに「結婚内祝」も同じ意味合いとなります。
お名前入れは「名字+連名」の他、夫婦のファーストネームのみを並べてお入れする形が一般的です。また、左記と同じ結婚のお祝いにご使用されることもございます。
病気・ケガの方へお見舞いの品を贈る際は、傷病を繰り返さぬようにと「結び切りの水引き+のし飾り無し」の形式が一般的ですが、 上でも申し上げました通り、解釈は様々ございますのでその点はご留意ください。
紅白結び切りと同じく「繰り返さない方が良いこと」という意味合いから、お悔やみごとに対しては一般的に「黒白の結び切り」が用いられます。ほかにも地域や宗派によって「黄白」や「藍銀」といったものもございますが、いずれも水引きの形状は結び切りとなります。
また不祝儀の掛け紙や香典袋の文字入れには、「悲しみの気持ちが早く薄らぐように」「涙で滲んだ」「急な知らせに墨を擦る時間を惜しんで駆けつけた」といった気持ちを込めて薄墨を使用します。
なお、不祝儀の掛け紙・表書きはお祝い事以上に地域や慣習、文化や宗派の差異が大きく、非常に多くの種類がございます。こちらでご紹介するものは一部の代表的な形式のみになります。ご利用いただく前に、ご親族様やお送り先様の地域の方などに一度ご相談いただくのが確実でございます。
法要の御供えの品など、霊前・仏前にお品物をお供えする際に用います。
「御霊前」「御佛前」といった表書きは金銭をお包みする際に用いることが多くございますが、こちらも地域・宗派の違いがあるため、参列するご親族様などにご確認いただくとより確実です。
お供えものやお香典へのお返し、葬儀を手伝っていただいた方へのお礼の際は「志」と書き入れます。お名前入れは名字のみ、または「◯◯家」と喪主様・施主様の家名とする形が一般的です。 その他、地域や宗派によって「粗供養」「偲び草」などいくつかの書き方がございます。
宗派や、関西地方の一部など地域によっては不祝儀の水引きに黄色を用います。また、法要の内容(◯回忌など)によって使い分けるケースもございます。
当店でもご用意しておりますので、ご注文の際にお申し付けください。
黄色の水引きと同じく、地域や宗派によってはこちらを用いることがございます。
こちらもご用意がございますのでご注文の際にお申し付けください。
表書きやお名前入れなど、ご質問がございましたらお気軽にご連絡ください。
TEL :03-5628-1771
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