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松崎煎餅の歴史
1950年頃の松崎煎餅

銀座松崎煎餅の創業は文化元年(1804年)芝魚籃坂でございます。三代目が慶応元年(1865年)銀座に店を移し、現在に至っております。

創業当時は三河屋と称し、瓦煎餅(小麦を原料とした煎餅)や焼菓子の製造販売を行っておりました。推測ではございますが、先祖は三河におり瓦煎餅の技術を関西で習得し、幕府が江戸に移っておりましたので、三河の人々とともに、江戸に移ったものと思います。

瓦煎餅は鉄の鋳型で焼くものでございますが、鋳型は江戸時代の中頃に流通するようになったと聞いております。
煎餅の歴史は古く、800年頃には神仏へのお供え物として名称が書物に残っておりますが、今でいう煎餅とは大分違っていたようです。

銀座は明治の初め・関東大震災・戦争と3度の大火に遭い、弊店もその都度全焼したため、昔のものはほとんど残っておりません。
煎餅の型は焼けることは無かったものの、戦争時の物不足に煎餅焼型を数十貫供出した記録が残っております。五代目 房吉がどうしても手放せなかった鋳型を地中に埋め隠したものが今でも残っております。その型を使い、現在も「江戸板 かすていら」を製造・販売しております。

「三味胴」という商品は卵をふんだんに使用し、手間を掛け煎餅の表面をなめらかにし、そこに花鳥風月の絵柄を焼印や砂糖蜜で描いたものでございます。普通のお煎餅には無い、江戸の季節感を表しております。
また、近年ではオリジナルの絵柄や、お名前、社章などをお入れすることも多く、結婚式や式典、イベント等で幅広くご利用いただいております。

その他、餅米を原料としたあられ、うるち米を原料とした煎餅も大正の頃より販売しており、瓦せんべい共々ご好評をいただいております。